「プロレスの神様」として知られ、日本のプロレス界や格闘技界に大きな影響を与えたプロレスラー、カール・ゴッチ(本名カール・イスターツ)さんが28日、フロリダ州タンパ市の病院で死去した。82歳。
世界で最も美しいプロレス技ジャーマン・スープレックス・ホールドの元祖。
ヒロ・マツダ 、坂口征二、アントニオ猪木、キラー・カーン、藤原喜明 、木戸修 、
長州力 、藤波辰爾 、渕正信 、佐山聡(初代タイガーマスク) 、前田日明 、
高田延彦 、石川雄規、鈴木みのる 、船木誠勝 、西村修 、ジャック・ブリスコ 、
ボブ・バックランド 、エル・カネック 、ジョー・マレンコ 、ディーン・マレンコ
・・・ゴッチさんが指導したプロレスラー達。
卍固め、サソリ固め、ドラゴン・スープレックス・ホールド・・・ゴッチさんが弟子達に伝授した必殺技。
あの頃、僕らが胸を熱くした“金曜午後8時の過激な論理”は“ゴッチ・イズム”に他ならない。
22年前、戸倉町体育館。
教科書英語で必死に話しかける馬鹿なプロレス・ファンの話をニコニコしながら聞いてくれてありがとう。
最期に“You're welcome"と言って握手してくれた手はとても大きかった。
あの時もらったサイン、英語表記の上に「カール・ゴッチ」とカタカナで書いてあった。
冬が来て、あんなに大事だったジョー・ストラマーの写真が壁から剥がれ落ちたように、ゴッチさんのサインも今は行方知れず。
でも、大切なものは心にちゃんと刻まれたからそれでいいと思う。
先週、「赤坂4丁目時代」からの盟友Kのお父さんの訃報が届いた。
Kは同期入社で学年も一緒、信頼のおける友人。
彼も僕も今は散ってしまった同期の桜。
そして、皮肉にも同じような形で父親を亡くしてしまった。
こんな部分まで似なくても良かったのにと心底思う。
彼の心中を思うと本当に胸が痛くなる。
もう10年は過ぎただろうか?
当時彼の実家が営んでいた食堂で食べたトンカツ定食は、とてつもなく美味しかった。
Kのお父さんとゴッチさんのご冥福をお祈りします。
合掌。